結婚しない時代に恋愛する意味とは?|独身を選ぶ大人の本音とこれからのパートナーシップ
結婚しない生き方や、あえて独身を選ぶ人が珍しくなくなってきました。
一方で、心のどこかでは
「結婚はしなくてもいいかもしれない。でも、恋愛はどうしよう」
「恋愛する意味がわからなくなってきた」
と立ち止まることもあるかもしれません。
かつては、恋愛は結婚につながる“前段階”として語られることが多くありました。
けれど今は、結婚しない人生も、パートナーを持たない生き方も、当たり前の選択肢になりつつあります。
そんな時代だからこそ、「恋愛する意味」をあらためて問い直したくなるのは、とても自然なことです。
この記事では
「恋愛する意味はあるのか、ないのか」
と白黒をつけるのではなく、社会の変化と心理学の視点を手がかりにしながら、あなた自身が「自分にとっての意味」を見つけ直すための材料をまとめました。
この記事で分かること
- 結婚しない・独身を選ぶ人が増えている背景と、現代の恋愛観の変化
- 「恋愛する意味がわからない」と感じるとき、心の中で起きていること
- 結婚する/しない × 恋愛する/しない 4つの生き方パターンと、それぞれのメリット・注意点
- 心理学から見た「恋愛が果たしやすい役割」(安心感・自己理解・成長など)
- 結婚しない時代に、自分なりの恋愛との距離感・パートナーシップを決めるための考え方
「結婚するか・しないか」だけでなく、
「恋愛とどう付き合うと、自分の人生がしっくり来るのか」を一緒に整理していきましょう。
結婚しない選択が増えた日本で、恋愛はどんな立ち位置になったのか

まずは、日本で“結婚しない選択”がどれくらい現実的になってきているのか、データから全体像を見てみましょう。

統計で見る「結婚しない・結婚できない」現状
ここ数十年で、日本の「結婚」をめぐる前提は大きく変わりました。
かつては「大人になったら結婚するのが当たり前」という空気が強くありましたが、今はそうとは言い切れません。
国の調査では、50歳時点で一度も結婚したことがない人(いわゆる生涯未婚率に近い指標)は、男性で約3割、女性で約2割近くに達していると報告されています。
つまり、「結婚していないこと」は、もはや少数の“特別ケース”ではなく、社会の中でかなり一般的な選択肢になりつつあります。
未婚率が上がっている背景には、
- 「結婚したくないわけではないが、条件が合う相手に出会えない」
- 「仕事や生活で精一杯で、恋愛にかける時間やエネルギーが足りない」
- 「一度結婚を経験したが、もう一度同じ形を選ぶかは迷っている」
といった、複雑な事情が絡んでいます。
「結婚していない自分は、どこか“遅れている”のではないか」と感じやすい一方で、実際の数字を見てみると、「同じように立ち止まっている人は多い」と分かるのが今の日本の姿です。
なぜ“結婚しない選択”が増えたのか|よく挙がる理由と社会の変化
結婚する人が減ったのは、「恋愛しない人が増えたから」という単純な話ではありません。
心理学や社会学の視点からは、いくつかの要因が組み合わさっていると考えられます。
代表的なものを挙げると、
- 非正規雇用の増加や賃金の伸び悩みなどによる「経済的不安定さ」
- 共働き前提社会になり、「家事・育児・仕事」をどう分担するかという負担感
- 「結婚=ゴール」という価値観が弱まり、「一人の時間」や「キャリア」を大切にしたい人が増えたこと
- 親の離婚や夫婦不和を見て育ち、「結婚にポジティブなイメージを持ちにくい」人がいること
- 介護や家族の事情など、「自分以外の責任」をすでに多く抱えている人が増えたこと
などが挙げられます。
「結婚しない=わがまま」「責任から逃げている」という見方をされがちですが、個々人の事情を丁寧に見ていくと、
「今の状況で結婚生活を維持できるイメージが持てない」
「誰かを不幸にするくらいなら、あえて結婚しないほうがいいのでは」
という、むしろ現実を見たうえでの迷いや慎重さが見えてきます。
「結婚は別にしなくてもいいけれど…恋愛はどうしよう?」という新しい迷い

「結婚はしなくてもいいけど、恋愛まで手放していいのかは分からない」という声も、本当に増えてきているんですよね。
結婚を「しない/急がない」選択肢が広がる一方で、多くの人が新しい種類の迷いにも直面しています。
- 「結婚するつもりはないけれど、“恋愛する意味”はあるのだろうか」
- 「誰かと深く関わると、どうしても結婚や将来の話になってしまうのが怖い」
- 「一人でいる生活に慣れてきて、恋愛で生活リズムを乱されたくない自分もいる」
このように、「恋愛=結婚へのステップ」という直線的なイメージが崩れたことで、
「結婚は別問題として、恋愛そのものにどんな意味を見出すか」
を考えざるをえない人が増えています。
今の時代の恋愛は、
「結婚のための前提条件」から、「自分の人生をどう豊かにしたいかを考える場」へと、少しずつ役割を変えつつあるのかもしれません。
この章では、
- 結婚しない選択がごく普通になってきた社会的背景
- その中で、恋愛の位置づけが揺れている現状
を確認しました。
次の章からは、「そもそも、今の大人たちは恋愛に何を求めているのか」という心の本音に、少しずつ近づいていきます。
「恋愛する意味がわからない」と感じるとき、心の中で起きていること

「恋愛のコスパ悪すぎない?」っていう本音、つい友だち同士でも出ちゃうことあるよね!
ほんとはちょっと寂しさも混ざってるのかもしれないけど…!
「恋愛する意味がわからない」「もう恋愛はいらないかも」と感じるとき、多くの人の中では、
ただ冷めているだけでなく、いくつかの感情や経験が折り重なっています。
ここでは、それを大きく三つの角度から見ていきます。
恋愛に“コスパ”を感じられなくなったときの本音
「時間もお金もメンタルも削られる割に、報われないことが多い」
そんな感覚から、恋愛に対して「コスパが悪い」と感じてしまうことがあります。
- 相手に合わせるための時間調整や連絡
- デートやプレゼントにかかるお金
- ケンカや温度差で消耗する心のエネルギー
若い頃は「それも含めて楽しい」と思えていたことが、
仕事や将来への不安が大きくなる年代では、「そこまでして恋愛を優先できない」と感じやすくなります。
さらに、今はSNSやマッチングアプリで、他人の恋愛事情が簡単に目に入ります。
- 幸せそうなカップルの写真
- 「○○で出会って結婚しました」というストーリー
- アプリでのメッセージ疲れ、ドタキャン、既読スルー
こうした情報に触れるほど、
「こんなに頑張っても、私だけうまくいかない」
「ここまで疲れるなら、もういいかも」
という“比較疲れ・アプリ疲れ”がたまっていきます。
「恋愛する意味がわからない」という言葉の裏には、
実は「もうこれ以上、傷つきたくない」「これ以上消耗したくない」という切実な本音が隠れていることが多いのです。
「恋愛しなきゃ」というプレッシャーと、「恋愛なんて意味ない」という反動
「恋愛する意味がない」と感じている人の中には、
これまでずっと「恋愛しなきゃ」「結婚しなきゃ」というプレッシャーの中で生きてきた人も少なくありません。
- 親や親戚からの「そろそろ結婚は?」
- 友人の結婚・出産報告ラッシュ
- SNSで流れてくる「パートナーがいてこそ一人前」というような空気
こうした外側からのメッセージが積み重なると、
「本当はどうしたいのか分からないけれど、とにかく頑張って恋愛しなきゃ」
という“義務感としての恋愛”になりがちです。
その状態が長く続くと、あるとき急に糸が切れたように、
- 「もう恋愛なんてめんどう」
- 「恋愛とか結婚なんて、意味ない」
と、極端に振れてしまうことがあります。
これは、もともと「恋愛したい気持ちがゼロ」だったのではなく、
「頑張り続けた自分」を守るための、反動・自己防衛
として出てくることも多いのです。
「恋愛する意味がわからない」という感覚は、
恋愛への興味が完全に消えたサインというより、
「今の自分のエネルギーでは、もう昔と同じ頑張り方はできない」
という、心からのSOSである場合もあります。

ここでは、“恋愛そのものがいらない”のか、“今までの恋愛スタイルがしんどいだけ”なのかを切り分けて考えてみましょう。
本当に“恋愛そのもの”がいらないのか、それとも“今の形の恋愛”がつらいのか
「恋愛する意味がわからない」と感じたとき、
一度立ち止まって考えたいのが、
- 本当に恋愛そのものが不要だと思っているのか
- それとも、「これまで自分がやってきた恋愛の形」がつらいだけなのか
という二つのポイントです。
たとえば、
- 「相手に合わせすぎてしまう恋愛」
- 「いつも自分が我慢する側になる恋愛」
- 「結婚を前提にしないといけない、と感じる恋愛」
こうした“これまでのスタイル”に疲れ切っている場合、
「恋愛そのもの」ではなく、「恋愛のやり方」を見直す余地があるかもしれません。
一方で、
- 今は仕事や趣味を優先したい
- 人と深く関わる準備ができていない感覚がある
- 一人でいる時間に、明確な安心や充実を感じている
という場合には、
「いまの自分にとっては、恋愛より大事にしたいものがある」と認めてあげることが大切です。
どちらにせよ、
「恋愛する意味がわからない」と感じている自分は、おかしくもダメでもない
ということを、まず前提に置いておきたいところです。
この章は、「恋愛する意味がわからない」というモヤモヤの中身を、
少しだけ分解して眺めるパートでした。
次の章では、「それでも私たちが、どこかで“誰かとのつながり”を求めてしまう理由」に目を向けていきます。
結婚・恋愛・一人で生きる|それぞれにどんなメリットと負担があるのか

どの生き方にも「いいところ」と「しんどいところ」があるはずなのに、つい「どれが正解か」で比べてしまうんですよね。
自分を責める材料にしてしまう人も、多い気がします。
「結婚したほうがいいのか」「結婚はしないけれど恋愛は続けたいのか」「いっそ、一人で生きると決めたほうが楽なのか」。
選択肢が増えた今だからこそ、それぞれの生き方の「メリット」と「負担」を冷静に見ておくことが大切になります。
ここでは、三つのスタイルをざっくりと整理していきます。
結婚してパートナーと生きるメリット・難しさ
結婚して一緒に暮らすパートナーがいることには、分かりやすいメリットがあります。
- 生活費や家事を分担できる安心感
- 体調を崩したときや困ったときに「すぐそばにいる誰か」がいる心強さ
- 将来のライフプラン(住まい・お金・介護など)を一緒に考えられること
日常の小さな出来事を共有したり、仕事で疲れた日の愚痴をこぼしたり。
そうした「生活の伴走者」がいることは、多くの人にとって安心の源になります。
一方で、結婚には独特の「難しさ」もつきまといます。
- 住む場所・お金の使い方・家事の分担など、あらゆることを話し合う必要がある
- 自分のペースだけで決められない場面が増える
- 相手の家族との関係、姓や子どもの有無など、大きな決断が絡んでくる
「一人なら5分で決められることが、二人だと何度も話し合いになる」
それを煩わしいと感じることもあれば、「一緒に悩みながら決めていくのが家族」と受け止める人もいます。
結婚は、自由と責任のバランスの取り方を問われる生き方です。
メリットだけでも、負担だけでもなく、「安心と不自由の両方がセットでついてくる選択」と言えます。
結婚せずに“恋愛だけ”を楽しむ生き方のメリット・難しさ
「結婚は考えていないけれど、恋愛はしたい」「籍は入れずに、パートナーとして付き合っていきたい」。
そんなスタイルを選ぶ人も増えています。
この生き方のメリットとしては、次のような点が挙げられます。
- 同居するか、どのくらいの頻度で会うかなど、距離感を柔軟に選べる
- 仕事や趣味など、自分の時間を確保しやすい
- 法的な手続きがないぶん、関係の形を二人で自由に設計しやすい
「一緒にいる時間は大切にしたいけれど、生活の全部を重ねるのは重い」と感じる人にとって、
“恋愛としてのパートナーシップ”は心地よい距離感をつくりやすい形でもあります。
ただし、その分だけ「不確かさ」や「将来への不安」を抱えやすい面もあります。
- 何かあったときの法的な保証(相続・医療同意など)が薄い
- 周囲から関係性を理解されにくい場合がある
- 別れのハードルが低く感じられ、「本当に続いていくのか」という不安がつきまとう
また、「結婚していないのだから、いつ終わってもおかしくない」と、
自分自身が無意識に関係を“仮のもの”として扱ってしまうこともあります。
結婚に比べて自由度が高い分、「どこまでを共有し、どこからを自分の領域にするのか」を、
二人でていねいにすり合わせる必要がある生き方です。
恋愛も結婚もせず“一人で生きる”ことのメリット・難しさ
「今は恋愛も結婚も求めていない」「この先も、一人で生きるつもりで準備している」。
そんな選択をする人も、少しずつ増えています。
一人で生きることのメリットは、とても分かりやすいものです。
- 住む場所・お金の使い方・生活リズムをすべて自分で決められる
- 人間関係で消耗したときに、家の中で安心して一人になれる
- 誰かに遠慮せず、仕事や趣味、学びに時間とエネルギーを注ぎやすい
「自分のペースで静かに暮らしたい」「他人に生活を乱されたくない」という人にとって、
一人での生活は大きな安心と自由をもたらしてくれます。
その一方で、見落としにくい「負担」も存在します。
- 病気やケガをしたとき、頼れる相手が明確でない不安
- 仕事を離れたあと(退職・転職など)の、人とのつながりの減少
- 老後や介護、自分が弱ったときに、誰にどこまで頼れるのかという心配
また、日常のちょっとした出来事や、嬉しかったこと・悲しかったことを共有する相手がいない寂しさを、
ふとした瞬間に強く感じる人もいます。
一人で生きることは、「誰にも迷惑をかけない」のではなく、
「自分の生活と心のメンテナンスを、自分なりのネットワークで支えていく」ことでもあります。

結婚してパートナーと生きること。
結婚はせずに恋愛のパートナーシップを持つこと。
恋愛や結婚から一歩距離を取り、一人で生きること。
どの選択にも、「こうすると楽」「ここはしんどくなりやすい」というポイントがあります。
大切なのは、「どれが正解か」を外側の基準で決めることではなく、
「今の自分の生活・価値観・心の状態にとって、どのバランスがいちばんしっくり来るか」
を、少しずつ言葉にしていくことかもしれません。
この次の章では、こうした三つの生き方を、表でさらに整理しながら、
「恋愛する/しない」を含めた人生設計を考えるヒントを深めていきます。
表で整理する|「結婚する/しない」と「恋愛する/しない」の4パターン

「結婚するかしないか」「恋愛するかしないか」を全部まとめて考えようとすると、頭の中がごちゃごちゃになっちゃうんだよね!
一回バラして整理してみると、自分の立ち位置が見えやすくなるかも!
「結婚したいのかどうか」と「恋愛したいのかどうか」。
この二つはよくセットで語られますが、本来は別々の軸として考えられるテーマです。
- 結婚はしなくても、恋愛はしたい
- 結婚しているけれど、恋愛感情はあまり重視していない
- 結婚も恋愛も選ばず、一人で生きる準備をしている
…など、組み合わせ次第で生き方のパターンはいくつも存在します。
ここでは、
- 「結婚する/しない」
- 「恋愛する/しない」
という二つの軸で、4つのパターンに分けて整理してみます。
どれが良い・悪いではなく、「今の自分がどこに近いか」「どこを目指したいか」を考えるための地図のようなイメージで見てみてください。
結婚と恋愛を“セット”ではなく、別々の軸で考えてみる
多くの人が、次のような二択で悩みがちです。
- 結婚するなら、ちゃんと恋愛してからじゃないといけない
- 結婚しないなら、恋愛も必要ないのかもしれない
しかし実際のところ、「法的なパートナーシップ(結婚)」と「親密な感情関係(恋愛)」は、重なりつつも別の側面を持っています。
- 結婚 … 生活・お金・法的な保障・社会的な立場に関わる「契約・制度」の側面が強い
- 恋愛 … ときめき・愛着・身体的な親密さ・心の寄り添いなど「感情・関係性」の側面が強い
もちろん、両方を満たす関係もあれば、どちらかの比重が大きい関係もあります。
「結婚=恋愛のゴール」「恋愛=結婚への通過点」とだけ考えてしまうと、
- 結婚しないなら、恋愛する意味がない
- 恋愛がうまくいかない自分は、結婚にも向いていない
と、自分を追い詰めやすくなってしまいます。
一度、「結婚」と「恋愛」を別々の軸として眺めてみることで、
今の自分は、どの組み合わせに一番近いのか
これから先、どのゾーンに移動してみたいと思っているのか
を、少しだけ冷静に考えやすくなります。

ここでは、「結婚する/しない」「恋愛する/しない」の二つの軸で4パターンに分けて、それぞれの特徴や向きやすい価値観を表で整理してみましょう。
4つの生き方パターンと、その特徴・向きやすい価値観
以下の表は、「結婚する/しない」「恋愛する/しない」の組み合わせで分けた4つのパターンと、そのメリット・注意点・向きやすい価値観を整理したものです。
読んでいて「これは自分に近い」「昔の自分はここだったかも」と感じるものに目印をつけながら見てみてください。
| パターン | 結婚 / 恋愛の組み合わせ | メリット | 気をつけたい点 | 向きやすい価値観・スタイル |
|---|---|---|---|---|
| A | 結婚して恋愛もする(パートナーと恋愛関係を続ける) | 生活の安定と、心の親密さの両方を育てやすい。日々の安心と、ときめきや感謝も共有しやすい。 | 長く一緒にいるほどマンネリや役割の偏りが起きやすい。「家族」になりすぎて恋人感が薄まることも。 | 家庭やパートナーシップを大事にしたい。深い関係を育てることに価値を感じる。時間をかけて一人の相手と向き合いたい。 |
| B | 結婚はしないが、恋愛はする | 法的な縛りがないぶん自由度が高い。距離感やライフスタイルを柔軟に選びやすい。自分の時間やキャリアも守りやすい。 | 将来の保障(病気・老後など)への不安が残りやすい。関係の「終わり」があいまいになり、先行きに不安を感じることも。 | 自由・個人時間・キャリアを大事にしたい。関係の形を自分たちで設計したい。形式より中身を重視するスタイル。 |
| C | 結婚しているが、恋愛感情は重視しない(協力関係・ビジネスパートナー型など) | 経済的・生活面の安定を得やすい。家族としての協力体制を組みやすく、子育て・介護などの役割分担がしやすい。 | 心の孤独感が強くなりやすい。どちらかが恋愛感情を別の相手に求めてしまうリスク。表面的な安定の裏で、感情が置き去りになる可能性。 | 現実重視・生活基盤を最優先したい。感情よりも「チームとしての機能性」を重んじる。家族運営をプロジェクトのように考えやすい。 |
| D | 結婚も恋愛も選ばず、一人で生きる | 自己決定感が高く、自分のペースで生活を組み立てられる。人間関係で消耗しにくい。趣味・仕事・学びに集中しやすい。 | 孤立しやすさや、いざというときのサポート不足。病気・老後・キャリアの変化など、ライフイベント時の不安が大きくなりやすい。 | 自立志向が強く、一人時間を最重要視する。人との距離をていねいに選びたい。人に合わせるより、自分のリズムを守ることを大切にしたい。 |
ここに挙げた4つは、あくまで「目安」としてのパターンです。
現実の生き方は、この中間に位置したり、ライフステージによって行き来したりします。
“正解探し”ではなく、「今の自分にフィットするゾーン」を見つけるために
この表を見たときに、
- どれもピンと来ない
- どれも少しずつ分かる気がする
- 今はDだけれど、本当はAかBに近づきたい
など、さまざまな感覚が湧いてくるかもしれません。
大切なのは、「一生このパターンでいなければならない」と決めつけることではありません。
- 20代の頃はB(結婚しないが恋愛する)に近かった
- 30〜40代でA(結婚して恋愛もする)を目指した
- 今は一度D(一人で生きる)に戻って、自分の軸を立て直したい
といったように、人生のタイミングによって、立ち位置が変化していくのはごく自然なことです。
この表は、「世の中にはいろいろな組み合わせがあっていい」と確認するためのものでもあります。
- 自分は今、どのパターンに一番近いと感じるか
- 本当は、どのゾーンにいると心が穏やかでいられそうか
- それに近づくために、今できる小さな一歩は何か
こうした問いを立ててみることで、「恋愛する意味が分からない」「結婚しないならどう生きるべきか」というモヤモヤが、少しだけ輪郭を帯びてくるはずです。
このあとの章では、「恋愛する/しない」という二択を超えて、
「自分の人生の中で、人とのつながりをどんなバランスで持っていたいのか」を、心理や価値観の面からもう少し深く見ていきます。
心理学から見る「恋愛する意味」|心が恋愛に求めているもの

「結婚しないかもしれないのに、恋愛する意味ってあるのかな…」って考え始めると、そもそも“恋愛そのものの意味”がよく分からなくなってしまうんですよね。
「結婚に向かうためのプロセス」としての恋愛だけで考えると、
結婚を選ばない・選べない状況では、恋愛の意味が見えづらくなります。
ここでは少し視点を変えて、心理学の観点から
- 心が恋愛に求めているもの
- 恋愛が果たしてきた役割
を整理してみます。
承認・安心・自己開示|恋愛が満たしやすい3つの欲求
恋愛は、「特別な誰か」との関係を通して、次のような欲求を満たしやすいと言われます。
1つ目は、承認されたい欲求 です。
「あなたが好き」「あなたと一緒にいたい」と選ばれることは、
- 自分という存在を認めてもらえた
- ありのままの自分でいても、そばにいてくれる人がいる
という感覚につながりやすくなります。
2つ目は、安心したい欲求。
日常の出来事や弱音を話せる相手がいることは、
- 仕事で疲れたときの“帰っていける場所”
- つらい出来事を一緒に受け止めてくれるクッション
として機能します。
これは、家族や友人でも得られる部分ですが、恋愛関係は「一対一の近さ」でそれを感じやすい側面があります。
3つ目は、自己開示したい欲求。
恋愛では、普段あまり人に見せない面や、恥ずかしい弱さ、過去の失敗などを語る場面が増えます。
- 本音を話しても離れていかないか
- 自分の“かっこ悪さ”も受け止めてもらえるか
を試し、確かめるプロセスの中で、「自分ってこういう人間だったんだ」と気づくことも多くなります。
これらはどれも、結婚とは別に、心が自然と求めやすいもの。
「恋愛は贅沢な遊び」でも「結婚のための手段」でもなく、
承認・安心・自己開示という、人間としての基本的な欲求を、少し深く確かめる場
として機能していると捉えることもできます。
恋愛がもたらす“自己理解”と“成長の痛み”
恋愛は、「自分とは何者か」を知るうえで、とても強い鏡になります。
- どんなタイプの人に惹かれやすいのか
- どんな場面で不安になり、どんな場面で距離を取りたくなるのか
- 相手とぶつかったとき、どんな言い方・どんな態度を選びがちか
こうしたパターンは、一人で生活しているだけでは見えにくく、
誰かと近い距離で関わるからこそ浮かび上がってくる部分です。
うまくいかなかった恋愛や、苦しかった経験も、
時間が経って振り返ると、
- 「あのとき、本当はこうしたかった」
- 「私には、こういう“譲れないところ”があったんだ」
- 「このタイプの関係は、自分をすり減らしやすい」
といった自己理解の材料になることがあります。
ただ、そのプロセスにはしばしば「成長の痛み」が伴います。
- 自分の未熟さや幼さに気づいてしまう痛み
- 相手を傷つけてしまった記憶と向き合う痛み
- 望んだ結末にならなかった現実を受け入れる痛み
こうした痛みを通過したからといって、必ずしも「次は完璧にうまくいく」わけではありません。
それでも、過去の恋愛をどう意味づけ直すかによって、少しずつ選び方や距離の取り方は変わっていきます。
恋愛は、単に「楽しいイベント」でも「人生の義務」でもなく、
自分のパターンや価値観に気づき、
ときには痛みを伴いながらも、成長していくための一つの場
として働くことがある、という視点も持っておくと、
これまでの経験に対する見え方が少し変わるかもしれません。
恋愛がつらいときは、“意味”よりも“今の心の安全度”を優先していい
ここまで、「恋愛が果たしてきた役割」や「心理的な意味」を整理してきましたが、
今まさに恋愛で傷ついている最中の人にとって、一番大事なのは「心の安全」です。
- 失恋直後で、何も手につかない
- 相手との関係で、自分の価値がぐらぐらしている
- 恋愛を考えるだけで、胸が苦しくなる
そんな状態にあるときに、
- 「この経験にも意味があるはずだ」
- 「ここから何か学ばなきゃ」
と自分を追い込む必要はありません。
恋愛の意味づけや、そこからの学びは、
ある程度落ち着いてから、少しずつ振り返れば十分だからです。
今一番優先してほしいのは、
- ちゃんと眠れているか
- ご飯が食べられているか
- 仕事や日常生活に、致命的な支障が出ていないか
といった、心と身体の“土台”の部分です。
もし、
- 夜眠れない日が続いている
- 食欲が極端に落ちている
- 涙が止まらない、仕事に行けない
といった状態が続くようであれば、
一人で抱え込まずに、信頼できる人や専門家に話を聞いてもらうことも、立派なセルフケアです。
「今は、恋愛の意味なんて考えられない」
「もう恋愛なんてしなくていいから、とにかく楽になりたい」
そう思う時期があるのは、ごく自然なこと。
その段階では、「恋愛の意味」を無理に探そうとせず、
・自分を責めすぎないこと
・少しでもホッとできる時間を増やすこと
を、何より大事にしてかまいません。
そのうえで、心が少し落ち着いてきたときに、
- 自分は人との関わりに、どんな安心や楽しさを求めているのか
- これからの人生で、恋愛をどんな距離感で扱っていきたいのか
を、改めてゆっくり考えてみる。
そのタイミングこそが、「恋愛する意味」を自分の言葉で再定義していくスタートラインになるはずです。
結婚しない時代の「パートナーシップ」と恋愛の付き合い方

“結婚するか、一人で生きるか”みたいな二択で考えると、どっちを選んでもモヤモヤしちゃうんだよね!
実際には、その間にもいろんな形があるはずなのにさ!
「結婚する」「結婚しない」という分け方だけでは、今の現実をうまく説明しきれない場面が増えています。
パートナーとは一緒にいたいけれど、籍を入れるかどうかは別問題。
恋愛は続けたいけれど、自分の生活基盤も大切にしたい。
ここでは、結婚しない選択肢が広がる中で生まれている多様なパートナーシップの形と、
その中で恋愛とどう付き合っていくかのヒントを整理していきます。
事実婚・別居婚・週末婚|「籍を入れない」パートナーシップの形
結婚生活というと、「同じ家に住んで、籍を入れて、家計も多くを共有して」というイメージが根強くあります。
一方で近年は、「法的な婚姻にこだわらない」「生活スタイルを分ける」選択をするカップルも少しずつ増えています。
たとえば、事実婚。
法的な婚姻届は出さず、事実上のパートナーとして暮らす形です。
- お互いの姓を変えなくてよい
- 離婚手続きのハードルが下がる
- 法的な保護(相続など)は限定される
といったメリット・デメリットがあり、
「法律より、自分たちの合意をベースに関係を築きたい」というカップルが選ぶことがあります。
また、別居婚・週末婚 のように、
「籍は入れるが、生活の拠点は分ける」形もあります。
- 平日はそれぞれの仕事や生活リズムを優先
- 週末や長期休暇は一緒に過ごす
- どこまで生活費を共有するかはペアによって調整
というように、距離感をカスタマイズしやすいのが特徴です。
大切なのは、「どの形が正しいか」ではなく、
- どこまで生活を共有したいのか
- どこから先は、それぞれの領域として守りたいのか
を、お互いに話し合いながら決めていく姿勢です。

“結婚=フルセットで全部共有”ではなく、生活・お金・時間・居住地などを、項目ごとにどこまで重ねるかを調整するカップルも増えています。
恋愛しつつ「自分のベース」をしっかり持つ生き方

結婚する・しないにかかわらず、
これからのパートナーシップで重要度が増しているのが、自分のベースを持つことです。
ここでいう「自分のベース」とは、たとえば次のようなものです。
- 最低限、自分を養えるだけの収入やスキル
- 一人でも立て直せる生活リズムやメンタルケアの方法
- 仕事・趣味・友人関係といった、恋愛以外の支え
恋愛やパートナーシップにすべてを委ねてしまうと、
関係が揺らいだときに、自分の土台まで一緒に崩れてしまいやすくなります。
一方で、「全部自分で何とかしなきゃ」と、
極端な自立だけを目指すと、誰かに頼ることや甘えることが難しくなり、
親密さを築くハードルも上がってしまいます。
そのため、これからの時代のパートナーシップでは、
- 経済的・生活的には、自分で立てる力を育てる
- 心の面では、頼ったり頼られたりする余白を残す
という、自立と依存のバランスが一つの鍵になってきます。
恋愛の場面でいえば、
- 「相手がいないと何もできない」ではなく、「一緒にいると世界が少し広がる」関係
- 「相手の機嫌で自分の一日が決まる」ではなく、「しんどい日には支え合える」関係
を目指せるかどうかが、一つの指標になるかもしれません。

“一人で生きられるけど、あなたといると少しうれしい”くらいの距離感を目指す、という考え方もしっくりくる人が増えている気がします。
ソロ活・友人関係・コミュニティとの組み合わせで「人生のつながり」を設計する
結婚するかどうか、恋愛をするかどうかだけが、
人生のつながり方を決める要素ではありません。
- 一人で楽しむ時間(ソロ活)
- 気兼ねなく話せる友人との関係
- 趣味や学びでつながるコミュニティ
- 家族との距離感
これらも含めて、「自分の人生を支えてくれるネットワーク」をどうつくるか、という発想が大切になります。
たとえば、
- 旅行やライブは友人と楽しむ
- 日常の愚痴はオンラインコミュニティで話す
- 深い感情のやりとりは、恋人やパートナーと分かち合う
というように、役割を分散させることで、
一つの関係に過度な負荷をかけずに済むことがあります。
これは裏を返せば、「恋愛だけで全部を満たそうとしなくていい」ということでもあります。
- さみしさをすべて恋愛で埋めようとしない
- 生活の安定や承認を、パートナー一人に背負わせない
- 自分の居場所を、複数の関係性の中に持っておく
こうしてつながり方を“設計”することで、
結婚するかどうかにかかわらず、心の安定度を高めやすくなります。

恋愛や結婚は、“人生のつながりネットワーク”の一部として位置づける発想があると、「結婚しないなら恋愛の意味がない」という極端な結論になりにくくなります。
「結婚するか、一人で生きるか」という二択ではなく、
- どんなつながり方の組み合わせなら、自分は比較的安心して暮らせるか
- 恋愛やパートナーシップを、その中でどの位置に置きたいか
を考えていくことが、
結婚しない選択肢が増えた時代の「恋愛の付き合い方」を考えるヒントになっていきます。
FAQ|結婚しない時代の「恋愛の意味」に迷ったときのQ&A

結婚しない、恋愛もしない、あるいは恋愛だけはしたい…。
選択肢が増えたからこそ、「自分はどうしたいんだろう」と迷う声もすごく増えてきました。
ここでは、よく聞かれる質問をQ&Aで整理してみます。
Q1:結婚しないつもりなら、恋愛する意味って本当にありますか?
「結婚する予定がないなら、恋愛をしても意味がないのでは?」
そう感じるとき、頭の中では「恋愛=結婚前提のもの」という前提が強く働いていることが多いです。
ただ、恋愛にどんな意味を持たせるかは、本来とても個人的なテーマです。
- 誰かと深くつながる時間を持ちたい
- 一緒に過ごす楽しさや安心感を味わいたい
- 自分の感情や価値観を知る経験をしたい
こうしたものに価値を感じるなら、たとえ結婚の予定がなくても、恋愛には十分意味があります。
一方で、
- 今は仕事や健康の立て直しを優先したい
- 過去の経験から、今は恋愛にエネルギーを割る余裕がない
- 一人の時間を大切にしたい
と感じる時期に、「恋愛しない自分はおかしいのでは」と責める必要もありません。
大切なのは、
- 「世間的に意味があるかどうか」ではなく
- 「今の自分にとって、恋愛に時間やエネルギーを使いたいかどうか」
で考えてよい、ということです。
「今は自分の基盤づくりを優先して、恋愛は二の次にする」という選択も、立派な一つの答えです。
それを決められるのは、他の誰でもなく、自分自身だけです。
Q2:恋愛しないまま年齢を重ねて、後悔しませんか?
「このまま恋愛しないで年を取ったら、いつか後悔するのでは…」
こうした不安は、将来の自分の顔が見えないからこそ生まれやすいものです。
ただ、「恋愛経験の有無=人生の価値」ではありません。
- 仕事や趣味を通じて得られる充実感
- 家族や友人とのつながりから得られる安心
- 一人でいる時間の豊かさ
といったものも、人生の満足度に大きく関わります。
後悔を減らすためのポイントは、「恋愛したか/しなかったか」という結果そのものよりも、
- その時その時の自分が、何を大事にして選んだのか
- 「本当はどうしたかったのか」に、できる範囲で耳を傾けてきたかどうか
というプロセスにあります。
もし今、
- 本当は誰かとつながりたい気持ちがあるのに、怖さだけで止めている
- ずっと「落ち着いたら恋愛しよう」と先送りし続けている
と感じるなら、その「怖さ」や「先送りのクセ」を一度ノートに書き出したり、信頼できる人に話してみるのも一つです。
逆に、
- 今は一人でいることが心地よい
- 恋愛より優先したいものがはっきりある
のであれば、それも立派な選択です。
どちらを選んでも、「自分で選んだ」と思えるように、時々立ち止まって自分の本音を確認していくことが、将来の後悔を減らす力になります。
Q3:結婚はしたくないけれど、体や親密さだけの関係を求めるのはアリですか?
結婚や長期的なパートナーシップは望んでいないけれど、
誰かとの身体的な親密さや、短期的なつながりは欲しいと感じることもあります。
この問いに対しては、「絶対にダメ」「絶対に良い」といった一律の答えは出せませんが、少なくとも次のような条件を大切にしたいところです。
- 互いの同意が十分にあること
- 心身の安全が守られていること(避妊・性病対策・安全な場所など)
- どちらか一方だけが強く依存していないか
- 相手にパートナーがいる場合、その関係を壊す行動になっていないか
特に、
- 自分は「割り切り」のつもりでも、心のどこかで「いつか恋人になってくれるかも」と期待していないか
- 体だけの関係でいることで、自尊心が削られていないか
- 寂しさを埋めるためだけに、自分をすり減らしていないか
といった点は、定期的にセルフチェックしてみる価値があります。
短期的には寂しさや欲求が満たされても、
長期的に見たときに「自分を大切にできている関係かどうか」が、何より重要です。
不倫関係や、相手が自分を明らかに軽んじている関係などは、
心の傷や生活のトラブルにつながりやすいため、距離を取る・専門家に相談する、といった選択肢も視野に入れてよいでしょう。
Q4:周囲が結婚・出産していく中で、「恋愛も結婚もしない自分」が不安です
30代以降になると、周囲の友人・同僚が結婚・出産していき、
SNSにも家族の写真や子どもの成長記録が増えていきます。
その中で、
- 自分だけ取り残されている気がする
- 「このままでいいのかな」と急に不安になる
- 一人でいる選択を責められているように感じる
といった感情が湧くことは、とても自然なことです。
ここで知っておきたいのは、
- 社会全体としては、未婚・非婚の人も確実に増えていること
- けれど、目に見える場(職場・SNS)には「結婚・出産した人」の情報が偏って届きやすいこと
です。
つまり、「みんなが結婚しているように見える」のは、情報の偏りも大きく影響しています。
それでも不安が強いときは、
- 「本当はどう生きたいか」をノートに書き出してみる
- 一人で抱え込まず、信頼できる友人やカウンセラーに話してみる
- 将来に備えるために、貯金・保険・住まいなど、具体的にできる準備を少しずつ進める
といった形で、「比較」から少し距離を取り、自分の人生の土台に目を向けていくことが助けになります。
「恋愛も結婚もしない自分」は、負け組でも、失敗でもありません。
ただ、「どう生きたいか」がまだはっきりしないまま、周囲との比較だけで不安になっている状態かもしれません。
そんなときこそ、「誰かの人生の正解」ではなく、
「自分にとって納得できる毎日とは何か」を、少しずつ言葉にしていくタイミングなのだと思います。

“結婚するべきか”“恋愛するべきか”という問いから、“自分はどう生きていきたいか、その中で恋愛や結婚をどこに位置づけたいか”という問いに、少しずつシフトしていけるとよさそうです。
まとめ|「恋愛する意味」を、自分の物語の中で決めていく
今日整理したポイントのおさらい
ここまで見てきたのは、「結婚しない人が増えた社会」で、恋愛がどんな立ち位置になっているのかという全体像でした。
まず、生涯未婚率の上昇や非正規雇用の増加などのデータから、
「結婚しない/まだしていない人が、もう少数派とは言えない」という現実を確認しました。
その中で、「結婚はしなくてもいいかもしれない。でも、恋愛はどうしよう?」という新しい迷いが生まれていることも整理しました。
次は、「恋愛する意味がわからない」と感じるとき、心の中で何が起きているのかを分解しました。
恋愛のコスパの悪さ、過去の傷つき、周囲からのプレッシャーへの反動…。
本当に「恋愛そのもの」がいらないのか、それとも「これまでの恋愛のやり方」がしんどかったのかを分けて考える視点を持ちました。
そして、
- 結婚してパートナーと生きる
- 結婚はせずに恋愛を楽しむ
- 一人で生きる
といった選択肢のメリット・負担を言葉にしつつ、
表で「結婚する/しない × 恋愛する/しない」の4パターンを整理しました。
どの生き方にもプラスとマイナスがあり、「正解」ではなく「自分にフィットするゾーン」を探す考え方を共有しました。
心理学の観点からも、恋愛が心にとってどんな意味を持ちやすいのかを整理し、
承認されたい、安心したい、自分を深く知りたい…。
恋愛は「結婚のためのステップ」だけでなく、自己理解や成長のきっかけにもなり得る一方で、
しんどい時期には「意味探し」よりも「心の安全度」を優先してよいことも確認しました。
その後は、「結婚しない時代」のパートナーシップとして、
事実婚・別居婚・ソロ活+恋愛など、多様な形を紹介し、
恋愛だけに人生のつながりを頼らず、友人やコミュニティも含めて「関わり方の設計」を考える視点に触れました。
また、
「結婚しないなら恋愛する意味はある?」「恋愛しないまま年を取って後悔しない?」
「周囲が結婚していく中で不安」など、
実際に検索されやすい問いに、できるだけ現実的で、かつ自分を大切にできる答え方を整理しました。
ここまでのポイントを一言でまとめるなら、
- 恋愛にも結婚にも「唯一の正解コース」はない
- どの選択にも、メリットとしんどさの両方がある
- 「世間の正解」ではなく、「自分の物語」としてどう位置づけるかが大事
ということになります。
“誰かの正解”ではなく、「自分の言葉」で恋愛の意味を持ち直す
多くの人が迷うのは、恋愛そのものというよりも、
- 「恋愛はこうあるべき」というイメージ
- 「この年齢なら、こうしているはず」という期待
- 「こう生きた方が正しい」という“誰かの正解”
に、自分を合わせようとするからかもしれません。
たとえば、
- 恋愛=結婚に向かうもの
- 恋愛=若いうちに経験しておくもの
- 恋愛しないと、人として何か欠けている
といった「無意識の前提」が強いほど、
今の自分の状態がそれに当てはまらないときに、苦しくなりやすくなります。
ここから先に必要なのは、「恋愛する意味」を外から与えられた形のまま受け取るのではなく、
自分の言葉で持ち直していく作業です。
例えば、ノートにこんな問いを書いてみてもいいかもしれません。
- 今の自分は、恋愛にどんな役割を求めたいだろう?
(癒やし、刺激、成長、日常のささやかな楽しみ…) - もし恋愛をしないとしたら、その分のエネルギーを何に使いたい?
- 「こうあるべき」ではなく、「できればこうありたい」と思う関係のイメージは?
答えは、一度決めたら変えてはいけないわけではありません。
仕事や健康、家族状況、年齢によって、「恋愛に求めるもの」は変わっていって当然です。
大切なのは、
- 変化する自分の本音を、時々立ち止まって確認すること
- 他人のストーリーと比べすぎず、「自分の物語」として恋愛をどこに置くかを選び直していくこと
です。
「恋愛する意味」は、誰かが配ってくれる正解ではなく、
自分の人生の中で育てていく“暫定の答え”のようなもの。
その答えを、そのときの自分にとってしっくりくる形に少しずつ調整していく――
そのプロセス自体が、きっとあなたの物語を豊かにしていきます。
ことのは所長のラボノート

結婚せぬ生き方も、恋愛から離れている時間も、どれも“間違い”ではないのじゃよ。
大切なのは、その選択を通して自分の人生をどう味わいたいのか、という問いを忘れぬことじゃ。」
「恋愛する意味とは、誰かが用意した答えをなぞるものではなく、日々の選択と小さな対話の積み重ねの中で、自分なりに編み上げていく言葉なのじゃ。
たとえ揺らぎながらであっても、自分の物語に耳を澄まそうとする姿勢そのものが、すでに一つの“確かな道”になっていくのかもしれぬのう。


