SNSで恋愛が不安になる理由|他人と比べて苦しい気持ちを整える認知の整え方(チェック表付き)
SNSで恋愛のことを調べたり、何気なく投稿を眺めているだけなのに、なぜか胸がざわつく。
相手のストーリーや「いいね」、返信の遅さが気になって、頭の中が落ち着かなくなることがあります。
その不安は、あなたが弱いからでも、恋愛が下手だからでもありません。
SNSは「人と比べる」「相手の気持ちを想像する」スイッチを強く押しやすい環境で、そこに恋愛の揺れが重なると、心が過敏になりやすいだけです。
この記事では、SNSで恋愛が不安になる仕組みを心理学の視点でほどきながら、他人比較と深読みを止めるための「認知の整え方」を、チェック表と具体的手順で整理します。
読むほどに、感情が少し落ち着き、自分の感覚を取り戻せるはずです。
この記事で分かること
- SNSで恋愛不安が強まる理由(他人比較・承認不安・深読みの仕組み)
- 不安を増やす「思考のクセ」を見つける3分チェック表の使い方
- 他人比較を止めるための認知の整え方7ステップ(今日からできる形)
- 恋人のSNSが気になるときに、関係を壊さずに落ち着く対処と会話例
- SNSとの距離を「やめる/続ける」の二択にしない現実的な整え方
SNSで恋愛が不安になる典型パターンを先に整理する
SNSで恋愛が不安になるとき、多くの場合は「気持ちの問題」というより、状況と情報の組み合わせで心が揺れているだけです。
まずは、どんな場面で不安が立ち上がり、どんな行動で強まっていくのかを整理しておくと、後半の解説や対処法がそのまま自分に当てはめやすくなります。

分かってるんです。見ない方が楽だって。
でも、気づいたら見てしまって…そのあと一人でしんどくなります。

大事なのは、見た“事実”と、そこから浮かんだ“解釈”を分けることです。
まずは整理から始めましょう。
不安の引き金になりやすいSNS場面(ストーリー・いいね・返信・タグ)
恋愛不安が強まるSNSの場面には、いくつか共通の“引き金”があります。
ポイントは、どれも「情報が少ない」「意味が確定しない」ものが多いことです。だからこそ、心が勝手に補完してしまいます。
よくある引き金の例
- ストーリー(短い情報の連続)
楽しそうな雰囲気だけが切り取られて見える。誰といるのか、何を考えているのかは分からない。 - いいね・コメントの数や相手
数字で見えるため、愛情や関心まで数値化されたように感じる。 - 返信の遅さ/既読・オンライン表示
反応がない時間に、想像が膨らむ。特に疲れている夜や、予定が空いているときほど刺さりやすい。 - タグ付け/写真に写る人間関係
「自分の知らない世界」が見えると、置いていかれた感覚が出やすい。 - フォロー・フォロワーの増減
変化が見える分、理由を探したくなる。「誰?」「いつから?」に意識が向く。
これらは、あなたの性格が悪いから気になるのではありません。
SNSが「断片的な情報」と「比較できる要素」を強く見せる設計になっている以上、気になるのは自然な反応です。
不安が強まるときに起きる行動(監視・確認・検索・深読み)
不安が出たとき、人は落ち着くために“確認”をしたくなります。
ただSNSの場合、確認行動がかえって不安を増やし、抜け出しにくいループを作りやすいのが特徴です。
一瞬は落ち着くこともあります。
でも「また不安が出たら見に行く」が習慣になると、不安は短期的には下がっても、長期的には強化されがちです。
ここで大切なのは、「やめなきゃ」と気合で止めることではありません。
まずは、どの行動が自分の不安を強くしているのかを把握し、後半で扱う“認知の整え方”とセットで扱うことです。
まず切り分けたい2つ(事実の不足/解釈の暴走)
SNS恋愛不安の核心は、だいたいこの2つに分けられます。
同じ不安でも、原因が違うと効く対処も変わるので、最初に切り分けておくとラクになります。
1)事実の不足:情報が足りなくて不安が増える
- 返信が遅い理由が分からない
- 誰といるのか、どんな状況か見えない
- 相手の温度感が読み取れない
このタイプは、「分からない」を埋めたくなってSNSを見に行きやすい。
対処の方向性は、確認のしすぎを減らしつつ、必要な情報は落ち着いて言葉で取りに行くことになります。
2)解釈の暴走:少ない情報から結論を作ってしまう
- 返信が遅い=嫌われた
- いいねが減った=冷めた
- フォローが増えた=浮気かもしれない
これは、起きた出来事そのものよりも、「頭の中のストーリー」が不安を増やしている状態です。
対処の方向性は、事実と解釈を分け、別の可能性を作り直す(認知の整え)にあります。
ここまでで、「自分はどっちが多いか」が少し見えてきたでしょうか。
次の章では、SNSが他人比較を加速させる心理学的な仕組みを、難しい言葉は噛み砕きながら整理していきます。

なぜSNSは恋愛不安と他人比較を増幅するのか(心理学で短く)
SNSで不安が大きくなるのは、あなたの気持ちが弱いからではありません。
SNSはそもそも、人の脳が反応しやすい仕組み(比較・承認・つながりの不安)を強く刺激しやすい環境です。
ここでは精神論ではなく、「なぜそう感じやすいのか」を仕組みとして整理します。理由が分かると、必要以上に自分を責めずに済むでしょう。

比較(他人と比べる)→承認不安(認められたい)→愛着不安(つながりが切れそう)
この3つが重なると、SNSは不安の燃料になりやすい構造です。
社会的比較とは(人は周りと比べて自分を測る性質がある)
社会的比較とは、簡単に言うと「人は周りと比べて、自分の位置や価値を確認しようとする性質」のことです。
これは悪い癖ではなく、生きるうえで自然に備わっている機能に近いものです。
ただ、SNSでは比較材料が多すぎます。
しかも流れてくるのは「その人の良い場面」「うまくいっている瞬間」が中心になりやすい。すると、比べる回数も質も偏り、心が疲れやすくなります。
恋愛の不安があるときは、比較のスイッチがさらに入りやすい状態です。
だからSNSを見るほど、「自分は足りないのかも」という感覚が強まりやすくなります。
上に見える人との比較がしんどくなる理由(上方比較→自己評価が下がりやすい)
上方比較とは、「自分より上に見える人」と比べることです。
例えば、幸せそうなカップル投稿、愛されていそうな相手、反応が多い人などが目に入ると、無意識に上方比較が起きます。
上方比較がつらいのは、比較対象が実態より“上”に見えやすいからです。
SNSは編集された断片なので、現実の苦労や揺れが見えにくい。結果として、自分の生活や恋愛だけが生々しく見えて、負けている感覚になりやすいのです。
研究の世界でも、SNS上での上方比較がネガティブな自己評価につながりやすいことは、まとめ研究(メタ分析)でも示されています。
Instagramについても、上方比較が気分の落ち込みと絡んで悪循環になりうる、という方向の知見が報告されています。
ここで大事なのは、「比べてしまう自分を直す」ではありません。
比べやすい環境に長くいれば、誰でもつらくなる、という前提に立つことです。
承認不安(認められたい気持ち)が刺激される構造
承認不安は、「嫌われたくない」「大事にされている確信がほしい」という気持ちが強まり、安心が揺れやすくなる状態です。
これは恋愛において珍しいものではなく、むしろ関係を大切に思うほど出やすい面があります。
SNSは承認不安を刺激しやすい要素が揃っています。
- 反応が数字で見える(いいね、閲覧、フォロワー)
- 反応の有無が比較できる(自分と他人、過去と今)
- 相手の行動が部分的に見える(オンライン、ストーリー、タグ)
「反応=愛情」と短絡しやすい形で情報が提示されるため、安心が数字に引っ張られてしまいます。
実際、社会的比較や承認欲求に関連する要因を介して、不安や抑うつが高まりうる可能性を示す研究もあります。
承認不安が強いときほど、心は「確かめる行動」に向かいます。
けれど確かめても確かめても安心が続かないなら、問題はあなたの努力不足ではなく、安心の作り方がSNSに依存してしまっている可能性があります。
愛着不安と嫉妬(つながりが切れそうで怖い)がSNSで燃えやすい理由
ここで出てくる愛着不安は、難しい言葉に見えますが、要するに
「つながりが切れそうで落ち着かない感覚」
のことです。

愛着不安って、相手が遠く感じるときに心がソワソワして、安心を探しに行きたくなる状態だよ!
SNSは愛着不安と相性が良くありません。
なぜなら、相手が何をしているか“見えるようで見えない”からです。断片が見えるほど、想像が回りやすい。想像が回るほど嫉妬が起きやすくなります。
恋愛の文脈では、愛着不安がSNS上の嫉妬や監視行動(確認・チェック)と結びつくモデルが検討されています。
つまり、SNSを見てしまうのは意志が弱いからというより、「不安が不安を呼ぶ構造」に入っていることが多いのです。
この章のまとめとして、SNSが不安を増幅する理由は大きく3つです。
- 比較が起きやすい
- 承認が数値化されやすい
- つながりの不安が刺激されやすい。
次の章では、ここまでの仕組みを踏まえて、あなたの「思考のクセ」を表で見える化し、整えやすくしていきます。
保存版|SNS恋愛不安の認知チェック表

SNSで不安になるとき、心が苦しいのは「出来事」そのものよりも、出来事に対して頭の中で作られる“意味づけ”が強くなっていることが多いからです。
この章では、よくある「思考のクセ(認知)」を見える化し、整えるための問いをセットにしました。
不安が出たときに、ここへ戻ってきて使える“保存版”として作っています。

チェックって、当てはまると落ち込みそうで怖いです…。
私、拗らせてるのかなって。

当てはまるのは欠点ではなく、整えどころが分かるだけです。
事実→解釈→代替案の順に見ると、気持ちは落ち着きやすくなります。
3分セルフチェック(当てはまるほど不安が増えやすい)
次の項目に、最近の自分がどれだけ当てはまるかをチェックしてみてください。
深刻にやる必要はありません。「最近の傾向」を軽く掴むだけで十分です。
この数は診断ではありません。
「今の自分はどのポイントが弱りやすいか」を知るための目安です。
思考のクセ→SNS場面→整える問い
不安が出た瞬間に役立つよう、
思考のクセ(認知)→SNS場面→整える問い(言い換え)
をセットにしました。
ここでのコツは1つだけです。
SNSで見えたものを“結論”にしないで、問いに戻す。それだけで、暴走が止まりやすくなります。
| 思考のクセ(認知) | SNSで起きやすい場面 | 心を整えるための問い(言い換え) |
|---|---|---|
| 決めつけ(根拠が薄いのに結論) | 返信が遅い=嫌われた | 今わかっている事実は何?他の可能性は? |
| 読心(相手の心を断定) | いいねが減った=冷めた | 相手の意図を証明できる情報はある? |
| 拡大解釈(最悪を大きくする) | フォロー増=浮気かも | 最悪以外のシナリオを3つ挙げると? |
| 選択的注意(悪い所だけ見る) | 楽しそうな写真だけ刺さる | 見えていない裏側は?自分の状態は? |
| 自己価値の紐づけ | 反応が薄い=自分に価値がない | 価値をSNS反応以外で測ると何がある? |
| 比較の固定(勝ち負け化) | あの人より劣っている | 比較ではなく、私は何を大事にしたい? |
| べき思考 | 恋人なら毎日返信すべき | べきではなく、希望として伝えると? |
| 白黒思考 | 好かれてる/終わりの2択 | グレーの状態はどんな感じ?何が必要? |
表の使い方(最短3ステップ)
- 事実:何を見た?(例:返信がまだ来ていない)
- 解釈:頭に浮かんだ結論は?(例:嫌われた)
- 代替案:表の「問い」で、別の見方を1つ作る(例:忙しい/通知に気づいていない など)
「代替案」は正解探しではありません。
不安を100にしないための“ブレーキ”です。
チェック結果の読み方(当てはまってもダメではない、整えどころが見えるだけ)
ここで当てはまった項目は、あなたの欠点ではありません。
むしろ、恋愛を大切にしているからこそ出やすい反応が混ざっています。
この表の目的は、自己分析で落ち込むことではなく、整える順番を決めることです。
おすすめの読み方は次の通りです。
- 一番よく出る思考のクセを1つだけ選ぶ
たくさん直そうとすると疲れます。まずは1つ。 - そのクセが出やすい“場面”を1つ決める
例:返信、ストーリー、いいね、タグ、フォローなど。 - 問いを1つだけ、口癖にする
例:「今わかっている事実は何?」を毎回挟む。
この「1つだけ」が、実は強いです。
不安を消すのではなく、増やしにくくする回路が育ちます。
次の章では、このチェック結果をもとに「自分はどのタイプで不安が強まりやすいか」を整理し、効きやすい整え方を選べるようにしていきます。
タイプ別|SNSで不安が強まりやすい4タイプと、効きやすい整え方
SNS恋愛不安は「性格の問題」ではなく、反応のパターンの違いで説明できることが多いです。
同じ出来事を見ても、強く刺さる人と、そこまで揺れない人がいるのは自然なこと。
この章では、よくある4タイプに分けて「効きやすい整え方」を提案します。
全部をやる必要はありません。自分に近いタイプを1つ選び、対策も1つからで大丈夫です。

不安って、種類が違うだけで“やりがちな癖”はけっこう決まってるんだよね!

対策は「環境(SNS)/思考(認知)/会話(関係)」の3つに分けると、やるべきことが整理しやすいです。
比較で自分を削りやすいタイプ(自尊感情が落ちやすい)

他人のキラキラ見た瞬間に、自分の評価がガクッと落ちるやつ!
このタイプは、SNSを見るほど「比較」が回り、自己評価が下がりやすくなります。
不安の本体が「相手」だけでなく「自分の価値」に直結していることが多いのがポイントです。
確認で安心したいタイプ(監視・チェックが止まらない)

安心したくて見に行くのに、見たらまた不安が増えるループ!
このタイプは「不安を下げるための確認」が習慣化している状態です。
短期的に不安が下がるのでやめにくい一方、長期的には不安を強くしやすい構造に入ります。
ここでの鍵は、確認をゼロにするではなく、確認しなくても戻れる回路を作ることです。
想像が暴走しやすいタイプ(情報不足で補完する)

情報が少ないほど、脳が勝手に“物語”作っちゃうやつだよね!
このタイプは、事実が少ないときに「空白を埋める」ことで不安が膨らみます。
SNSは断片情報が多いので、暴走が起きやすい土壌があります。
反応で愛情を測りやすいタイプ(承認の揺れ)

反応が多いと天国、少ないと地獄…って振れ幅で疲れるやつ!
このタイプは、安心の基準がSNS反応に寄っているため、心が上下しやすい状態です。
恋愛の安心を“数字”に預けてしまうと、どうしても揺れが大きくなります。
この章の使い方:自分のタイプを1つ選び、対策も1つだけ決める
4タイプは「分類」なので、複数に当てはまっても当然です。
迷ったら、次の基準で決めると早いでしょう。
- 一番つらいのは「比較」か「確認」か「想像」か「反応」か
- SNSを見た直後に起きるのは、どの感情か(落ち込み/焦り/疑い/不安定)
そして、対策は1つでいい。
次の章では、どのタイプでも使える形で「認知の整え方7ステップ」を、具体的に手順化していきます。
実践|他人比較を止めるための認知の整え方7ステップ(認知行動療法ベース)

ここからは手順です。
認知行動療法は、かみ砕くと「考え方(認知)と行動を少しずつ調整して、気持ちを楽にする方法」です。
SNS恋愛不安は、気合や根性で消すより、仕組みに合わせて整える方が続きます。
実際に、SNSの使い方を調整する介入や治療ベースの介入が、メンタル面の改善に一定の効果を示したとするレビューもあります。
出典:PubMed
以下の7ステップは、毎回全部やるためではなく、揺れたときに戻れる道具として使うものです。
まずは一番軽い形で試してください。
ステップ1〜2:トリガーと自動思考をメモする
ステップ1:トリガー(引き金)を1行で書く
例
- ストーリーで知らない異性と写っていた
- 返信が4時間ない
- いいねが急に減った
ポイントは「状況だけ」。気持ちはまだ書きません。
ステップ2:自動思考(反射的に浮かんだ結論)をそのまま書く
例
- 私よりあの人が好きなんだ
- もう冷めたのかも
- 浮気してるかもしれない
ここは綺麗に書かなくてOKです。
むしろ、口の悪い言葉が出るほど本音が見えます。
ステップ3〜4:事実と解釈を分け、根拠を点検する
ステップ3:事実と解釈を分ける
- 事実:返信がまだ来ていない
- 解釈:嫌われた/終わる
SNS不安の多くは、「事実の行」より「解釈の行」が暴走して苦しくなります。
ステップ4:根拠を点検する(証拠はある?)
次の2つだけ見ます。
例(返信が遅い)
- 支える根拠:最近忙しいと言っていたのに今日は既読もない
- 逆の根拠:会うときは優しい/仕事中はスマホを見ないタイプ
根拠が薄いなら、結論を急がない方が合理的です。
ステップ5:代替解釈を作る(自分を守る言い方)
代替解釈は「ポジティブ変換」ではありません。
不安を100にしないための、現実的で自分を守る言い方です。
作り方は簡単で、表の問いを1つ使います。
例
代替解釈:嫌われたと決める根拠はまだない。返信が遅い理由はいくつか考えられる。私は不安になっているだけ。
コツ
主語を「相手」から「私」に戻す
× 相手は冷めた
○ 私は今、不安が強い
この言い換えだけで、心が少し現実に戻ります。
ステップ6:小さな行動実験(見ない・時間を決める・通知を切る)
考え方を整えたら、行動も小さく変えます。
SNSは見れば見るほど燃料が入るので、環境側からも止めるのが効果的です。
おすすめは「小さな実験」を1つだけ。
行動実験の例(選ぶだけ)
- 30分だけSNSを閉じる(タイマーをかける)
- ストーリーだけ見ない設定にする(ミュート)
- 通知を1種類だけ切る(DM以外など)
- 夜のSNSをやめて、朝にまとめて見る
- 返信待ちの間は、SNSではなくメモに不安を書く
ポイントは、成功か失敗かではありません。
「不安はSNSチェック以外でも下がる」を体で学ぶことです。
ステップ7:揺れたときの戻り方(再発前提で設計)
SNS不安は、波があります。
一度落ち着いても、疲れている日や関係が揺れた日は再発します。ここで自分を責めると長引きます。
「見てしまった」「比較してしまった」その後に戻れる手順を先に決めておきます。
戻り方の3手(1分)
- まず止まる:アプリを閉じる(1回閉じれば十分)
- 書く:トリガーと自動思考を1行だけメモ
- 1つだけ整える問い:
- 今わかっている事実は何?
- 最悪以外の可能性を3つ挙げると?
- 比較ではなく、私は何を大事にしたい?
そして最後に、こう言って終わらせます。
「また整え直せばいい。今は不安が出ただけ」
再発前提で設計すると、恋愛そのものより、自分の回復力が育ちます。
次の章では、恋人のSNSが気になる具体的場面(返信・ストーリー・いいね・フォローなど)ごとに、関係を壊さず落ち着く対処と会話例へ進みます。
シーン別|恋人のSNSが気になるときの対処と会話例(関係を壊さない)

SNSが気になるとき、頭では「気にしない方がいい」と分かっていても、心が追いつかないことがあります。
ここで大切なのは、相手を疑って追い詰めることでも、自分を責めて我慢し続けることでもありません。
まずは 不安を増やす行動(チェック・深読み)を少し減らしつつ、必要な安心は言葉で取りに行く。
そのための、場面別の整え方と会話例をまとめます。
返信が遅い・オンライン表示で不安なとき

返信待ちの時間って、脳が勝手に最悪シナリオ作りがちだよね!
よくある不安の正体
- 返信が遅い=嫌われた、冷めた、他の人といる、という結論が先に走る
- オンライン表示や既読で「今スマホ見てるのに…」と比較・断定が起きる
関係を壊さない伝え方の型(Iメッセージ)
- 「あなたが悪い」ではなく「私はこうなる」を主語にする
- 要求ではなく「希望」として提示する
ストーリー・いいね・フォローが気になるとき

見える情報が増えるほど、気になるポイントも増えるやつ!
この場面は「証拠」ではなく「断片」が多いのが難しさです。
断片に意味づけをし始めると、不安は増えやすくなります。
見ない工夫(現実的な選択肢)
- ストーリーだけミュートする(投稿は見ても、トリガーだけ避ける)
- いいね欄を見ないルールを作る(見るなら週1など上限を決める)
- 見る時間帯を固定する(夜の閲覧を避ける)
ポイントは、相手のSNSを縛るより、自分の“揺れやすさ”を前提に設計することです。
元恋人や気になる相手を見てしまうとき(見ない工夫+回復の視点)

見たあとに落ち込むのに、手が勝手に押しちゃう…あるある!
元恋人や気になる相手を見てしまうのは、未練だけでなく「脳が安心材料を探している」こともあります。
ただし研究では、別れた相手のSNSを観察・監視する行動が、苦痛や嫉妬、回復の遅れと関連しうることが示されています。
出典:PMC
ここでのコツは、“見ない”を根性でやるのではなく、見てしまう導線を物理的に減らすことです。
回復の視点(自分を責めない)
- 見てしまった=失敗、ではありません
- 「不安が出た日だった」「疲れていた」など、条件があるだけのことも多い
- 大事なのは“次にどう戻るか”で、ここが整うほど回復は早くなります
境界線の作り方(見ない自由/見せない自由/確認しない約束)

SNSって“自由”が多いぶん、ルールがないと不安が暴れやすいよね!
恋人同士でも、SNSには「見ない自由」「見せない自由」があります。
同時に、関係を守るために「確認しない約束」を作ることもできます。
合意が難しいときの落としどころ
- ルールは完璧でなくていい
- 「まず2週間だけ試す」など期間限定で実験すると、関係がこじれにくいでしょう
この章で伝えたい結論は1つです。
SNSで不安が出るのは珍しいことではありません。だからこそ、チェックで安心を取りに行くより、言葉と設計で安心を作るほうが、関係は壊れにくい。
次はFAQで、よくある悩み(見てしまう/落ち込む/重い?/やめるべき?)を具体的に整理していきます。
FAQ|SNS恋愛不安・他人比較のよくある質問
Q1:彼氏(彼女)のSNSを見てしまうのをやめたいです。どうしたら?
見てしまうのは意志が弱いからではなく、「不安を下げたい脳の反応」が働いていることが多いです。
やめるコツは、根性ではなく“導線”を減らすことにあります。
「完全に見ない」が難しければ、まずは回数を半分にするだけでも十分です。
見てしまった後は、表の問いを1つだけ使い、不安を増幅させない“戻り方”を固定してください。
Q2:他人の幸せ投稿を見ると落ち込みます。見ない方がいい?
落ち込むなら、見ない工夫をするのは合理的です。
ただし「見たら負け」ではなく、自分の心が揺れる時期は刺激を減らすというセルフケアとして捉えると続きます。
おすすめの距離の取り方(現実的)
- ミュートを使う:嫉妬や比較が起きやすいアカウントだけ一時的に
- 見る時間帯を変える:夜・疲れている時間を避け、朝や昼にまとめて見る
- 目的を決めて開く:「連絡確認だけ」「情報収集だけ」など用途を限定する
そして一つだけ覚えておくと楽なのは、SNSは「その人の一部」しか映りません。
投稿を見て落ち込むのは、あなたの現実が劣っている証拠ではなく、比較のスイッチが入ったサインです。
Q3:返信が遅いだけで不安になります。自分が重いのでしょうか?
「重い」かどうかより、不安が強いときに安心の作り方がSNS反応に寄っているかが大事です。
返信速度で安心を測る癖がつくと、どうしても揺れやすくなります。
不安になりやすさは、欠点ではなく特性です。
責めるより、安心が作れる形に調整していく方が関係も安定しやすいでしょう。
Q4:SNSをやめるべきですか。距離の取り方の目安は?
やめるかどうかは、二択にしなくて大丈夫です。
目安は「SNSが生活や恋愛の土台を揺らすほど負担になっているか」です。
この場合は、いきなり退会よりも、次の順で現実的に整えるのがおすすめです。
- 見る時間を決める(例:1日2回)
- トリガーだけ遮断(ストーリー・いいね欄など)
- 通知を整理(必要な連絡だけ)
一方で、SNSが情報収集や交流に役立っているなら、「使い方の設計」を変えるだけで十分なことも多いです。
どうしても自力で整えにくい、気分の落ち込みが続く、生活に支障が大きい場合は、第三者(信頼できる相談先)を挟む選択肢も検討してよいでしょう。
まとめ|不安を消すより、戻れる認知を育てる
SNSで恋愛が不安になるのは、あなたの意志が弱いからでも、恋愛が下手だからでもありません。
比較しやすい環境にいると、承認の揺れが起き、つながりの不安が燃えやすくなる。これは仕組みとして起きるものです。
だから目指すのは「不安をゼロにする」ではなく、揺れたときに戻れる認知を育てること。
戻り方が分かっているだけで、SNSとの距離も、恋愛の安心も作りやすくなります。
今日の要点3つ(比較・承認不安・愛着不安は仕組みとして起きる)
要点は3つです。
- SNSは他人比較を起こしやすい
断片的な“良い場面”が多く見えるので、上に見える人との比較が増えやすい。 - 承認不安が刺激されやすい
反応が数字で見えるため、愛情まで数値化されたように感じ、安心が揺れやすい。 - 愛着不安と嫉妬が燃えやすい
相手の行動が見えるようで見えないため、想像が膨らみ、確認行動が増えやすい。
ここまでを「仕組み」として理解できると、必要以上に自分を責めずに済むでしょう。
明日からの最小アクション(1つだけでいい)
最後に、明日からできる“最小アクション”を置いておきます。
全部やる必要はありません。1つだけ選べば十分です。
- チェック表の問いを1つだけ使う
例:「今わかっている事実は何?」を、不安が出た瞬間に1回だけ挟む - SNSの通知を1つだけ切る
例:ストーリー通知、いいね通知など、揺れやすいものから - 見る時間を決める(上限設定)
例:夜は見ない、1日2回だけ、など “守れる範囲”で - 見てしまった後の戻り方を固定する
アプリを閉じる → 事実と解釈を1行ずつ書く → チェック表の問いを1つ
最小でいい理由は、認知の整え方は「積み上げ」で効いてくるからです。
一回で変わらなくても、戻る回数が増えるほど、心は安定しやすくなります。
ことのは所長のラボノート

不安は敵ではないのじゃ。
つながりを大切にしたい気持ちの裏返しとして、ふっと顔を出すだけ。
整えるとは、不安を叩き消すことではなく、自分を責めずに扱うことじゃよ。
今日も揺れたなら、それは“戻る練習”ができた日じゃ。焦らんでよい。


会話例(軽めに伝える)